ヱヴァンゲリヲン新劇場版 予告編
http://www.evangelion.co.jp/index.html
10年前、私は「ニュータイプ」で
エヴァンゲリオン劇場版の担当をしていました。
初号試写であのラストシーンを観て頭が真っ白になった直後に、
独占インタビューがセッティングされていて、
監督に今のお気持ちは?と聞くと、
下向いたまま「何も、ないです」と返ってきました。
あの時は私も含めてみんないっぱいいっぱいだった。
最初の担当さんは会社を辞めたし、読者からは「シンジは僕です」という
手紙が毎日大量に来るし、声優さんも何だか思い詰め気味で。
ひとつのアニメ作品が
これほど現実に影響を与えたことに衝撃を受けました。
のちに監督は、別作品のインタビューの時に、
とあるギャグアニメシリーズのことを
「あれは時代のものですよ」
とおっしゃっていたけれど、
「エヴァ」こそがそういう作品だったんだなと思います。
もう10年になるんですね。
あの日あの時、あの時代を体験したエヴァの申し子たちと一緒に、
今この時代に、エヴァを作る意味があるとしたら何であるのか
自分の目で確かめてみようと思います。
アニメージュではTV版エヴァの担当をしていました。
毎週水曜日の18時半になると、その場にいる編集・ライターが
一斉に集まってきて、声も立てずにリアルタイム視聴でした。
もう街頭テレビ状態。
制作スケジュールがギリギリだったせいで、私のような担当者でさえ、
白箱(放映前に来るビデオ)が来ないから、オンエアを観てその場で
記事を書いたんですよ。
仕事の人が仕事を超えて関わっていたのがエヴァで、あの時の“熱”が、
現在のエヴァを作っている人たちを突き動かしているのだろうと思います。
その熱が懐古趣味とは違うところでどこまで意味を持つのか。
「ブーム」とひと言で括るにはあまりにいろんな出来事があり過ぎた。
現場のど真ん中に立ち会った人間としては、ものすごく興味が……
というか、見届けないわけにはいかねぇーという気持ちがあるのでした。